□ 鳥取ジャーナル第407号 □


鳥取県視障協発行(30.07)


ーー 日盲連結成70周年記念第71回盲人福祉大会が東京で開催 ーー

    昭和23年の8月に全国の視覚障害者が大阪の地、鳴尾浜に結集して結成された日本盲人会連合の70周年を記念する71回目の大会が、6月11日からの三日間、東京の浅草ビューホテルと上野の東京文化会館で約2000名余が参集して開催された。
    本県からは、会員と付き添い・ヘルパーを含めての13名で参加した。
    初日は浅草ビューホテルで理事会と、午後には評議員会が開かれ、平成29年度の事業活動報告、決算、平成30年度の活動方針案などが審議されて承認された。
    次いであはき協議会の代議員総会とスポーツ協議会の代表者会議が午後6時まで開かれて初日の日程を終了した。
    二日目も同ホテルで研修会が午前に、午後には生活、バリアフリー、職業の三つの分科会に分かれて全国からの提出議題が審議された。
    70周年記念で企画された午前の研修会では、これまで日盲連活動に深く関わって来られた先達を代表して、前日盲連会長の笹川氏、女性協議会長を長く務められた新城氏、それに日盲連の相談役の本県の板垣成行氏の3名をパネリストに、70年を振り返るとともに、今後の若い世代への提言などを伺ったが、中でも最高齢91歳の本県の板垣氏の発言には、身びいきではなく、引きつけられる印象を全国の方々に残したのではないかと思う。
    分科会終了後に、その審議結果のまとめの報告と質疑を行う全体会議が開かれて、本年各方面に行う陳情内容が決定された。
    最終三日目の13日には、会場を上野駅前の東京文化会館に移し、約2000人が参集しての福祉大会で、式典には秋篠宮、秋篠宮妃両殿下にもご臨席いただいて、ご挨拶を頂戴するとともに、厚労大臣・文科大臣代理、小池東京都知事など、多くの来賓から挨拶を頂戴した。
    続く議事では、平成29年度の活動報告と平成30年度の活動方針案、宣言案、決議案が、いずれも拍手多数で承認された。
    本県会員は終了後、スカイツリーを観光して、夕刻三日間の東京滞在を終えて、羽田からコナン空港、鬼太郎空港へと帰郷した。
    なお、来年度○○元年の大会は、5月26日からの三日間、札幌市のホテルニューオータニイン札幌と札幌市民交流プラザで開催が予定されている。
 そうそう行ける所でもありませんので、しっかりと貯金をして、多くで参加しましょう。

ーー 西部支部は恒例の支部交流会を開催 ーー

    恒例の支部交流会を6月10日の日曜日、20名程の会員と、ボランティアグループのわらび会の会員が集まり、マイクロバスで大山での野鳥ヒアリングに出かけた。
    本来は秋10月に行うのが通例だが、今回はNPO法人大山綿の花からのお誘いを受けたもので、野鳥の声がよく聞かれるこの時期に企画された。
    雨の予報で悪天候が心配されたが、雨に濡れない林の中の遊歩道を歩いている時に少し降られた程度で、日頃の行いのせいか、傘の必要はなく、暑からず寒からず、よい散策コンディションになった。
    大山の下山キャンプ場に到着後、二班に別れて林の中の木道を、野鳥の会の方や植物に詳しい地元の方の説明を立ち止まって聞いたり、植物に触れたりしながら散策した。
    その後山荘のハイドパークに移動して、綿の花の用意して下さった手作りのカレーライスで昼食、肉に猪・鹿を使ったとの紹介に、好む人も好まない人もありで大いに盛り上がった。
    食後には、地元で広めようとしている握り地蔵の製作を、できふできはあったが、実際にそれぞれ粘土をこね回して完成させ、1ヶ月ほどかかる焼き上がりを待つことになった。
    最後に場所を馬乗せ牧場に移動、馬に触れるとともに、希望する人は乗って歩くことにも挑戦したが、思ったよりも揺れることに驚くとともに、バランスをとりながら、しかも姿勢よく騎乗する難しさを初体験としては感じた。
    楽しい思い出とともに、天候が心配されただけに、無事に予定が消化されたことを喜びながら一行は帰路に着いた。
 ホームページには写真があります。

ーー 身体障害者手帳の視覚障害に関する認定基準の改正が行われました ーー

    これまで問題視されて、各方面から改正を求める声が多かった認定基準について、数年に渡る審議会などの検討を経て、このほど7月1日からの改正の通知が厚労省から発出されました。
    「身体障害者障害程度等級表の解説(身体障害認定基準)について」の一部改正によるもので、かなりの変更を含んでいますが、中でも、視力の面でこれまで基準としてきた両眼の視力の和を、よい方の視力を基準とする点で、大まかに言って認定されやすくなったと言えます。
   このことで、視覚障害の方の約3分の1が1級上の等級になる可能性があります。
    特に、現在5級の方は、最初の障害認定時点と同じ障害状態であれば、ほとんど全部が4級になる可能性が、また、現在4級の方は、最初の障害認定時点と同じ障害状態であれば、半数ぐらいの方が3級になる可能性があります。
    また、視野障害についても認定基準が抜本的に改正されていて、視野角度、視認点数を用いたより明確な基準により認定されます。
    等級変更の手続きですが、身体障害者手帳は申請主義のため、7月1日以降に知事が指定した医師に、身体障害者診断書を記載してもらった上で、市町村障がい福祉担当課に行き、等級変更のための再交付申請をする必要があります。
    詳しくは、お住まいの市町村の障がい福祉担当課にお問い合わせ下さい。

ーー リサイクルパソコンの残数があります ーー

    本会が視覚障害者のパソコン利用を促進しようと、数年前から行っているリサイクルパソコンの貸与事業ですが、まだ幾つかの残数があります。
    これは、中古パソコンを整備するとともに、一部をグレードアップしたパソコンを貸与するものです。 画面が見えなくても利用するには、別途音声化ソフトを導入する必要がありますが、申請すれば1割の自己負担で購入できます。
    新たに始めたい方や、必要を感じておられる方がおられましたら、各支部長か事務局までお問い合わせ下さい。

<先月のあゆみ>)>
 6月 1日(金)  東部女性部は、午前さざんか会館で料理講習
 6月 4日(月)  午後倉吉上井公民館で県身障協会の評議員会
 6月10日(日)  西部支部は、大山方面でバードウォッチングと乗馬体験の支部交流会
 6月11日(月)  13日にかけて東京で第71回全国盲人福祉大会
 6月25日(月)  西部支部女性部は、午前米子市身障センターで体操教室。また、水木しげるロードリニューアルに伴うバリアフリー現地点検

<今後の予定(7月〜9月)>
 7月 1日(日)  米子市身障協会はサンアビリティーズで福祉大会と体育大会
 7月 6日(金)  東部支部女性部はさざんか会館で料理講習
 7月 8日(日)  県保険師会は、米子市公会堂で総会と研修会。また、中部女性部は倉吉体育文化会館で手芸教室
 7月15日(日)  東山体育館他で皆生トライアスロン選手へのケア活動
 7月20日(金)  県庁で県関係部署への要望活動
 7月29日(日)  西部支部は、米子市身障センターで恒例の'ゲームフェスタ2018’
 7月30日(月)  西部支部女性部は、午前米子市身障センターで講演会。
 8月 5日(日)  県視障協は倉吉上井公民館で理事・役員会
 8月28日(火)  米子コンベンションセンターで県民総合福祉大会
 8月31日(金)  9月2日にかけての三日間、松江市で全国盲女性研修大会
 9月 7日(金)  東部女性部会はさわやか会館で料理講習
 9月 9日(日)  三療部会は鍼灸マッサージ師会との共催で米子市ふれあいの里で高齢者対象の治療奉仕活動
 9月14日(金)  県身障協会は、倉吉体育文化会館で体育大会
 9月15日(土)  翌16日にかけて、下関市で中国ブロック福祉大会

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