□ 鳥取ジャーナル第421号 □


鳥取県視障協発行(R01.09)


ーー 県関係部署への要望活動を実施 ーー

 毎年恒例で県庁で関係部署と意見交換をする要望活動を、本年は8月7日に県庁第二庁舎9階の会議室で開催した。
 参加したのは市川、仲村、盛田、門木、森下、深山、細田の各理事と門脇事務局長、それにオブザーバーとして、東、中、西部の支援センター職員の総勢11名。
 昨年までは要望項目すべてについて回答をもらい意見交換してきたが、時間的制約から、本年は回答を事前にもらい意見交換については災害対策、交通安全、道路、雇用・就労、福祉サービスの概ね4点に絞り、重点的に行うよう方針を変更して行った。
 午前には視覚障害者のあはきを含む就労・雇用問題、災害時の情報入手、避難、避難所や備蓄品、自転車走行のマナー向上策、信号機、誘導ブロックの整備などについて、対応課と、午後からは福祉サービス全般について障がい福祉課と意見交換を行い、課題を共有した。
 この要望活動の内容は、国、市町村、民間に対するものなど幅広い内容を含むことから、一朝一夕に解決できることばかりではないが、県の関係部署と課題を共有することの意義は重要と位置付けて毎年取り組んできている。
 実施にあたり回答の取りまとめや当日の段取りをしていただいた障がい福祉課の北川課長補佐を始め大森さん、奥村さん、それに意見交換に対応していただいた各課のみなさん、ありがとうございました。

ーー タンデム自転車の体験会のお知らせ ーー

 二人乗り用の自転車、タンデム自転車は、現在本県では条令により公道では走行できませんが、全国的には条令の改正で走行できる都道府県が増えています。
 これまで本県でも将来的な条令改正を見据え、普及を目指して体育館などの屋内で体験会が行われて来たところですが、この度今年6月に開通した弓ヶ浜サイクリングロードを実際に走行して、タンデム自転車の普及と健常者と障害者の共生社会の実現に向けて、障がい者スポーツ協会が下記のような体験会を行います。

1.日時:令和元年9月14日(土)午後1時〜午後4時まで
2.会場:境港市夢みなと公園〜弓ヶ浜サイクリングロード
(境港市竹内団地255−3)
3.内容:タンデム自転車に乗車後、夢みなと公園を出発し弓ヶ浜サイクリングロード開通部分を走行します。
 視覚障がい者もパイロットの力を借りて自転車に乗ることで日本海の風を切って進む爽快感を体感することができます。
 お申し込みは、一般社団法人 鳥取県障がい者スポーツ協会景山 賢治さんまで。
電話は0857-50-1071です。
 これまでは体育館の中を走行する体験でしたが、今後は実際に戸外を走れる機会が増えそうです。関心のある方はお申し込みをどうぞ。

ーー ライトハウスが高齢視覚障碍者の住まいの問題に対する意識調査を ーー

 社会福祉法人鳥取県ライトハウスでは、地域における広域的な取り組みの一環として、高齢になってからの生活の場、住まいに関するニーズ調査を行うことになりました。
 これまで本県では、全国的には多く設置されている、いわゆる盲老人ホームやグループホームなどの視覚障害者が高齢になってからの施設はありませんでした。
 今回の調査によってすぐそのまま盲老人ホームやグループホームに繋がるかどうかは不明ですが、どのようなニーズがあるのか把握して、求められる事業を行いたいというのが調査の目的です。
 調査の方法は、自宅を訪問して聞き取るのが基本ですが、ライトハウスに来ていただいた折りにでも、また何かの行事の間にでも構いません。相談により都合のいい方法で行います。
 下記が実施要綱です。既に各支部で約50名程の対象者をお願いしていますが、その他ご意見をお持ちの方のお申し込みもお待ちしています。
 ここから調査要綱です。
  高齢視覚障がい者の今後の住まいに関する調査事業実施要領
1 目的:
 視覚障がい者が高齢になった場合に安心・安全に暮らせる住まいに関するニーズ調査及び先進地調査を行い、旧ライトハウス跡地活用も含めた、住まいに関する整備計画に役立てることを目的とする。
2 現状・課題:
 現在多くの他都道府県では、盲老人ホーム等が整備されているが、県内には盲老人に特化した施設等はないのが現状である。当事者からは何らかの施設等の整備の声があるものの、現状はまだ個人的な意見の段階で有り、今後施設等の整備を関係する方面に要望するにも、また、当法人で施設等を整備するにあたっても、
・ニーズを質的又量的に把握する調査の実施
・既存の高齢視覚障がい者の住まいの先進地調査の実施
を行い、説得力のある報告書の作成が求められる。
3 実施体制:
 ライトハウス内にプロジェクトチームを作る。リーダーは図書館長が担う。
 なお、実施に当たっては公益社団法人鳥取県視覚障害者福祉協会の協力を得ることとする。
4 調査手順
(1)ニーズ調査
@ 調査方法:職員が別紙調査書により聞き取り調査を行う。
A 調査員:点字図書館職員(支援センター職員を含む)が担う。
B 調査対象者:
ア 公益社団法人鳥取県視覚障害者福祉協会会員で調査に協力いただける方
イ 点字図書館利用者で調査に協力いただける方
ウ 対象者選定に当たっては、年齢層、現在の住まい等を勘案して選定する。
C 調査人数:東部・西部 各15名程度 中部 10名程度  計40名程度
 ご協力いただける方は、各支部長までご連絡をお願いします。

<先月(8月)のあゆみ>
 8月 7日(水)  県庁で県関係部署への要望活動。
 8月25日(日)  午前ライトハウスで支援センター主催によるヨーガ講座。

<今後の予定(9月〜11月)>
 9月 7日(土)  翌8日にかけて、松江市で第68回中国ブロック盲人福祉大会。
 9月13日(金)  東部支部女性部会はさわやか会館二階調理室で調理教室。
 9月15日(日)  三療部会は午前米子市福祉保健総合センターふれあいの里で、鍼灸マッサージ師会との共催による高齢者に対する治療奉仕活動。
 9月18日(水)  とりぎん文化会館で県民総合福祉大会。
 9月29日(日)  ライトハウスで午後、社会生活訓練事業の点字教室。
10月 6日(日)  西部支部は交流会で松江方面へ。
10月20日(日)  米子サン・アビリティーズで午後、社会生活訓練事業のフライングディスク教室。
11月 3日(日)  米子市身障センターで本会文化祭。
11月23日(土)  翌24日にかけて、皆生のホテルウェルネスほうき路で中国ブロック三療研修会。

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